中国杭州の旅(1)―「霊隠寺」
- 2007.09.04 Tuesday
- 中国杭州メモ
妻と中国杭州・蘇州の旅へ行ってきました。
杭州の気温は34℃で、
現地の人によると、
少し前までは連日40℃超えだったようです。
杭州は浙江省の省都で、
銭塘江(せんとうこう)の河口に位置しています。
西湖という何処から見ても美しい湖があり、
その昔、白居易や蘇東坡の詩にも詠われました。
夏は蓮の花がキレイ。
昼過ぎに杭州西湖畔のホテルに着き、
ひと休みしてから、
小雨とカミナリの中、
タクシーで「霊隠寺」へ。
移動はタクシーを使うと、
安くて疲れず早い(結構飛ばします。スリル満点)ので断然便利ですよ。
この辺りはカミナリが多いようで、
多くの家の屋根には、
落雷を地中へ放電する避雷針が付けられています。
さてその霊隠寺は、
インドの僧侶・慧理が326年に開山した大きな禅宗寺院で、
岩壁には石仏が多く、
雨で濡れた岩もなかなかキレイでした。
あちこちで見かける扁額の文字がかっこよく、
書の本場中国の深さを感じます。
特に目に留まったのは大雄宝殿にかけられた巨大な黄色い扁額。
沙孟海(1900〜1992)によって書かれたものです。
沙孟海は、西湖孤山に建つ印学の学術結社西冷印社の社長も務めた、
当時の中国書法界で群を抜いた大家です。
謹厳な彼の文字は、中国の風景によく似合います。
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沙孟海筆
- 2007.09.04 Tuesday
- 中国杭州メモ
- 23:55
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- by 手作り住所印のお店「寧洛菴」中谷和玄