「奈良の三笠焼き」
- 2007.06.01 Friday
- 和菓子メモ・京都・奈良etc
奈良の名物のひとつに、「三笠焼き」という和菓子があります。
いわゆる中に餡が入った「ドラ焼き」です。
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三笠山(若草山)
わかくさ‐やま【若草山・嫩草山】
奈良市の東部、春日山北西の丘陵。標高342メートル。
全山芝草に覆われ、毎年2月11日(1950年以後は1月15日)山焼きをする。
3段に重なっているので、俗に三笠山というが、
万葉集や古今集に出てくる三笠山とは別。
広辞苑
みかさ‐やま【三笠山】
(1)(ア)奈良市の東部、高円(たかまど)山と若草山との間にある山。
春日神社の東に接してその神域をなす。山容は衣笠(きぬがさ)形。
阿倍仲麻呂の歌に名高い。春日山の一部をなす。
標高283メートル。御笠山。御蓋山(おんがいさん)。(歌枕)
(イ)茨城県鹿嶋市鹿島神宮の周囲にある山。
(2)(天皇の御蓋(みかさ)として近侍する意にかけて)
近衛の大・中・少将の異称。
歌に用いる。みかさのやま。
(3)(皮の膨らみが三笠山のなだらかな稜線に似るところからの名)
挽茶を入れた餡をカステラの皮で包んだ菓子。
広辞苑
三笠山(若草山の事)の形に似ているから三笠焼きというらしいです。
近鉄奈良駅の近くには大小さまざまなものが売られていて、
奈良を訪れた観光客の方は、
その大きいほうに驚かれるようです。
写真は、
近鉄奈良駅のすぐ近くにある
「湖月」(近鉄奈良駅噴水前のこのお店は、閉店したようです[2011,10,28記す])という
お店の「みかさ焼」です。
つぶあんとこしあんがあります。
べたついた甘さがなく餡も皮もおいしいですよ。
ちなみに直径16センチ、厚さ約4.5センチもあります。
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杉本健吉画「東大寺大佛殿遠望」
油彩 1975年
(杉本美術館の図録〔2001年〕より)
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