書道雑誌『墨』
- 2008.05.10 Saturday
- 書道雑誌『墨』
書道雑誌『墨』は、
芸術新聞社が隔月刊(奇数月の1日発刊)で発行している本です。
価格は2,350円と少し高めですが、
きれいな写真印刷も多く、
初心者からベテランまで幅広く楽しめる雑誌です。
何より最新情報が満載ですよ。
その『墨』では現在、
公募で「書評論」の論文を
大募集しているようです。
内容は、
「現代の書」についての
論考、評論、
論文(今後を見据えての芸術論・作家論・書活性化のための提言など)で、
テーマが現代書(昭和戦後平成時代)に関われば、
なんでも受け付けるようですよ。(ただし“エッセイ”は不可です)
しかも、年齢国籍不問(原稿は日本語文のみ・ペンネーム可)なので、
どんなベテランでも出せるようです。
枚数は、400字詰め原稿用紙30枚から50枚で、
800字程度の要旨を添付するようです。
〆切りは、2008年9月10日必着です。
なんと賞金は大賞1名100万円、準大賞1名30万円が出ます。
これから向こう10年間毎年募集するそうですよ。
新聞でもこの公募が紹介されていましたが(2008年3月6日朝日朝刊)、
派閥意識が強い書道界において、
書の会派を超えた広い視野での評論を活性化させ、
優れた才野を発掘する目的があるようです。
美術史家などは、
作家が生きている間は、多くが、
その作品についての評論を控える傾向にあり、
だいたいは死後少し経ってから
作家の功績などを位置付けることが多いようです。
書に限って見ても、現代の書について論じたものはほとんど無く、
あったとしても多くは作家から直に書評を依頼されて書くため、
着眼点も文章もスマートに終わることが多いのが実状です。
まぁそうなって当然ですね。
大賞作は『墨』197号(2009年1・2月号)にて全文掲載されますよ。
詳しくは芸術新聞社のホームページをご覧ください。
- 2008.05.10 Saturday
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- by 手作り住所印のお店「寧洛菴」中谷和玄